ストーリー

第20話 うごめく巨大な悪の影

両親の命日に、舞人は墓参りに出かけた。舞人の両親、旭とルリ子は列車事故で命を落としており、以来舞人は若いながらも非凡な才能で旋風寺コンツェルンを盛り立ててきた。そして同時に、旭が死の間際に残した「巨大な悪がうごめいている」というメッセージを真剣に受けとめ、かねてから旭が進めていた「勇者特急隊」計画も引き継いだのである。裕次郎によれば旭は若い頃、正義の渡り鳥として世界中を渡り歩き、悪を挫く旅をしていた。そこでルリ子と出逢い、駆け落ちの恋の末に一人息子の舞人を授かったのである。しかし舞人が誕生する3カ月前、突然旋風寺に戻った旭は、それまで反発していた裕次郎に頭を下げ、事業を継ぐと同時に莫大な資金を投入して「勇者特急計画」を始めたのだった。
青戸工場に立ち寄った舞人たちは、計画の次の段階、マイトカイザーと大列車フォートレスの建造が順調であることを確認する。そして勇者特急隊の勇姿を、亡き両親の遺影に見せるためビデオ上映を始めた。

脚本:小山高生

絵コンテ・演出:菱川直樹

作画監督:佐々門信芳